上がり続ける食料品の値段。家庭を圧迫する食材の値上がりは、そのまま飲食店の値上がりにもつながる。マスク着用が解禁となり、オフィスへも人の流れが戻りつつあるが、働く人のランチ事情は現在、どのようになっているだろうか。ホットペッパーグルメ外食総研(リクルート・東京)は、首都圏・関西圏・東海圏における平日ランチの実態について、働く5485人を対象にアンケートを実施した。調査期間は3月1~8日。
最初に、「先週の平日ランチはどのように食事したか」と聞いたところ、一番多かったのは「自炊、または家族らが作った食事(自炊)」(31.4%)となり、一定数の人がリモートワークを続けていることが分かった。僅差の2位は「小売店(コンビニ・スーパー等)や飲食店で購入した食事」(20.8%)で、3位は「自分、または家族らが作った弁当」(19.3%)となった。自炊の人は2021・2022年と増えていたが、今年は約3ポイント減少。一方、「外食店内での食事」(7.9%)は3年ぶりに増加した。
男女年代別では、20・30代の男性は女性やほかの世代と比べ「社食・学食」(約12%)の割合が高い。他方、60代男性は「外食店内での食事」(12.9%)が高く、女性はどの年代でも22~26%の人が「弁当」派だった。
「平日のランチ1回あたりにかける予算・平均値」は447円で、昨年より約30円アップ。「外食店内での食事」(1190円)や「出前、デリバリーしたもの」(1332円)だけではなく、「自炊・弁当」(393円)でも増加していることを考えると、物価上昇や食材費の高騰が影響していると予想される。60代女性は「出前、デリバリー」(2027円)にかける費用が圧倒的に高く、20・30代の女性は「外食店内での食事」が1300円を超えた。