まめ学

そばチェーン人気4ブランドの“口コミ”9.5万件を比較分析してみると

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 口コミサイトを売り上げに生かすことを目的にした店舗支援SaaS「口コミコム」を運営するmov(東京)が、人気そばチェーン店4ブランド(名代富士そば/ゆで太郎/小諸そば/十割蕎麦(そば) 嵯峨谷)に寄せられた約9.5万件の口コミを調査し、比較検証をした。

 まず、直近のブランド別口コミ数の推移をみると、4ブランド合計では直近11カ月において2023年4月が最多の口コミ数を獲得した。中でも名代富士そばとゆで太郎の口コミ数が多かった。口コミコムの独自AI分析で直近2年間の顧客満足度を比較してみると、小諸そばのスコアが最も高い結果となった。次に、ユーザーがどこに注目したかをキーワードから探ると、小諸そばは全ての指標でQSCA(満足度)が高かった。ポジティブな口コミでは「価格」が安くコスパが良いことや、「店内」が広く清潔であること、混雑時でも「回転」が早いこと、「ネギ」乗せ放題に対する言及が多かった。一方、ネガティブな口コミでは、「店舗」によってオペレーションに差があることや、特定の商品名「冷やしたぬき」に不満の声が集まった。

 各ブランドの特定の商品への評価としてキーワード「セット」「朝食」に注目すると、ゆで太郎で言及率が他ブランドよりも高く、そのポジティブ率も80%を超えており、顧客の満足度を高めている要素であることが分かる。キーワード「かき揚げ」「天ぷら」に注目すると、十割蕎麦 嵯峨谷で言及率・ポジティブ率が高くなっており、揚げ物での顧客の満足度の高さが他ブランドとの差別化ポイントであるといえる。キーワード「出汁」「つゆ」に注目すると、十割蕎麦 嵯峨谷で言及率・ネガティブ率が高くなっている。詳細な口コミ分析をすることで、顧客満足度向上のヒントが得られるのだ。詳しくは「口コミコム」参照。