泡ものやケーキでお祝い、ということが多いと、昔ながらの赤飯を炊くということがあまりなくなっているかもしれない。11月23日(祝・木)は「お赤飯の日」。東京の明治神宮 参道「フォレストテラス明治神宮」脇で、赤飯の無料頒布(赤飯文化啓発協会・東京)が4年ぶりに実施される。900食、11時からと14時からの2回。原料の展示や歴史の紹介もあるから、これを機に日本の伝統的なお祝いの食卓に戻ってみるのも楽しそうだ。
古くは皇極天皇(642年即位)の時代から、11月23日の新嘗祭(にいなめさい)に赤飯の起源といわれる赤米などの五穀を、その年の収穫に感謝を込めて奉納したといわれている。今でも11月23日に各地で五穀を奉る伝統が継承されており、明治神宮でも毎年盛大に新嘗祭が行われている。
無料頒布では、赤飯の原料であるもち米、小豆、小豆の煮汁などの展示や、赤飯の歴史、日本のご当地赤飯の紹介も行う。この日は勤労感謝の日。働く人や家族をねぎらい感謝する気持ちを込めて、伝統的なハレの日の食卓に欠かせないお赤飯でお祝いしてみては。