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鈴木福、「もう子役じゃないんだから」の言葉で目覚めた俳優としての自覚【インタビュー】

-小さい頃から、芝居をすることは楽しかったですか。

 小さいときは、お芝居をすることというよりは、現場でいろいろな方とお話しすることや、現場に行くということ自体が好きだった気がします。もちろん、お芝居が好きだから続けられたんだと思いますが、本当にお芝居がやりたいと思ったのは最近です。それまでは、楽しい場所に行きたいとか、みんなと一緒に楽しいことがしたいとか、あとは普通はあまりできないようなことをやりたいという思いが強かったんだと思います。今でも人と一緒に何かをするのが好きで、その延長でこうしてお仕事をしているんだと思いますが、自分の中では“好き度”や“やりたい欲”が高まっているのを感じます。

-芝居をしたいと強く思うようになったのは、何かきっかけがあったんですか。

 ありました。あまり話すことではないですが…。ある映画監督さんに「もう子役じゃないんだから」ということを言わせてしまって…。それで、俳優としてしっかり頑張らなくてはいけないと思うようになったときに、今も教わっているお芝居の先生と出会い、自分が何も知らなかったことに気づかせてもらいました。実は、この話、もっと一人前になってからしようと思っていたんです(笑)。なので、今、話すのはカッコ悪いんですが…。

-それは余計なことを聞いてしまいました…。ですが、そのときに壁にぶち当たるまでは、大きな苦労はなかったのですか。

 慣れてしまっていたところはあったと思います。よく、子役から成長していく段階でお仕事が減るといいますが、僕はその頃からバラエティー番組にも呼んでいただけるようになって、バラエティーも楽しいし、お芝居もやらせていただけるならやるという状況だったので。ただ、今よりも熱量は低かったと思います。それは本当に反省すべき部分です。

-今は俳優としてどんな夢や目標がありますか。

 ずっと言っていますが(笑)、「仮面ライダー」になりたいです。それから、皆さんから評価されることも大切だと思いますし、一生、俳優を続けたいですし、そのとき、自分が一番やりたいと思っていることをやれるようになっていたいです。

-では、改めて本作の見どころをお願いします。

 すごく笑える作品になると思うので、皆さんに、笑って、楽しんでいただいて、「心に残ったね、いいね」と思って帰っていただけるように、僕もしっかりと自分の役割を果たしたいと思います。僕を子どもの頃からを知っている方もたくさんいらっしゃると思うので、いい俳優になったと思っていただけるお芝居を見せられるようにこれから頑張っていくので、ぜひ楽しみにしていてください。こうして、インタビューを受けるたびに自分でハードルを上げてしまっているので(笑)、頑張ります!

(取材・文・写真/嶋田真己)

舞台「きっとこれもリハーサル」

 舞台「きっとこれもリハーサル」は、9月29日~10月13日に都内・新国立劇場 小劇場、10月22日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演。
公式サイト https://koreriha.com