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アンミカ「人生は挑戦の連続」 念願のミュージカル初出演で「何がなんでも食らいつこう」【インタビュー】

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-本作は、「シンデレラ」を子どもから大人まで楽しめるようにと、鴻上尚史さんが新たに書き下ろし、2003年に上演されたミュージカルの再演です。今回、アンミカさんが演じる魔法使いはどのような役柄ですか。

 ネズミの軍団のチュウたちと一緒にシンデレラを助けに行く魔法使いという役柄です。シンデレラを支えるネズミたちには、ときには厳しく当たることもありますが、それは与えられた使命を果たすための責任感故で、愛情があってのことです。人間の年齢でいったら80歳や90歳を想定しているのでしょうが、実際にはそれ以上に長く生きてきているんじゃないかなと思います。きっと、シンデレラのような子を何人も見てきて、たくさんの人間の喜怒哀楽や失敗を見てきて、助けるべき人は助けようと思っている。大きな愛を持っている人です。いろいろな経験をしてきた魔女が、シンデレラにだけは違った顔を見せるので、それをうまく表現したいと思っていますし、首一つの動かし方、振り返り方、目線、全部に人生の経験が生きると感じています。

-稽古がスタートしてどんなことを感じていますか。

 「わあ、吉野圭吾さんがいらっしゃる」とか「わぁ、彩吹真央さんだ」と、ミーハーな気分もまだ抜け切れていません(笑)。これまでステージで見てきた、本当にすてきで尊敬できる方々ばかりなので。ただもちろん、自分なりに自分の役をどうつかんで演じていくのかを考え、しっかりと作っていかないといけませんし、皆さんの演技や、歌を拝見してすごく刺激を受けています。学びながら、皆さんからたくさんのことを吸収していきたいと思います。

-ミュージカルの稽古場は、アンミカさんにとって新鮮な場所ではないですか。

 まさにその通りです。モデルとして35年活動していると、どこにいっても知り合いばかりです(笑)。ですが、今、これまでに経験したことがないミュージカルというチームの輪に入って、知らないことばかりの場所でチャレンジしています。正直不安もありますし、「他のカードを出して」と言われても、そのカードが特殊なのでどれを出せばいいのかも分からない(笑)。私にとっては全く新しい場所での挑戦ですが、演出のウォーリー(木下)さんが、的確に演出をしてくださり、何度もシーンを重ねて稽古をさせてくださいますし、褒めて育ててくれる方々ばかりなので、楽しく稽古をさせていただいています。素晴らしいミュージカルになるよう精いっぱい努めさせていただきます。

(取材・文/嶋田真己)

ミュージカル「シンデレラストーリー」

 ミュージカル「シンデレラストーリー」は、9月6日~19日に都内・日本青年館ホールほか、愛知、福岡、大阪で上演。
公式サイト https://www.cinderellastory2022.com