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「被害者でいる方が楽だなと思いました」 『鯨の骨』落合モトキ【インタビュー】

-落合さんは、子役からキャリアが長いですが、ターニングポイントになった時などに、自分はこうしたから切り抜けられたとか、成長できたと思うようなことはありますか。

 何回か、自分の仕事にもターニングポイントがありましたが、どれも現場が楽しかったんです。悩むことも大切だと思うんですけど、結局は悩み切って、楽しむことしかないんじゃないかなと思います。その状況を見てすぐに楽しむ。そうすると、何かが見えてくる感じがします。あとは、日々何をしているかじゃないですかね。日々、体たらくな生活をしていたら、いい絵には映らないと思うので。日々の生活がそのまま演技とかにも反映されるという感じです。大切なのは、そういう細かいことの積み重ねじゃないのかなと思います。

-映画の見どころなどを含めて、観客の皆さんに向けて一言お願いします。

 出演者のキャラクターも面白く、すごく見やすいと思います。若い人には、最先端を行っているアプリの楽しさもあるけど、それに通じる恐怖もあるというところを考えてもらえたらと思います。あとは、最後の喫茶店のシーン、ラストカットが監督の一番こだわったところなので、注目していただけたら。あのちゃんのエンディングテーマ曲も楽しんでもらえたら。

(取材・文/田中雄二)

(C)2023『鯨の骨』製作委員会