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井内悠陽「自分を貫くことは大切。でも、時には柔軟性も必要」 映画『爆上戦隊ブンブンジャー』で映画初主演を飾る20歳の新星【インタビュー】

-劇場版が公開される今月は、井内さんもちょうど20歳の誕生日を迎えるので、いい記念になりますね。

 自分への誕生日プレゼントにもなるので、すごくうれしいです。プロデューサーにも「公開日を(誕生日の)7月12日にしませんか?」と冗談を言っていたくらいで(笑)。

-20歳の節目ということで、ご自身についてお伺いします。ここまで自分の道を切り開いてきた井内さんは、「ブンブンジャー」のキーワードである「自分のハンドルは自分でにぎる」を体現しているように見えますが、この言葉をどのように捉えていますか。

 自分を貫くことは大切ですが、頑固になりすぎず、時には柔軟性も必要だと思っています。僕も性格は頑固な方で、俳優を目指したきっかけがテレビドラマだったこともあり、デビュー前にレッスンを受けていた頃は「ダンスやほかのことはやりたくない。演技だけやりたい」と思っていたんです。でも、そうもいかず渋々レッスンを受けていたら、ダンスで鍛えたリズム感がアクションに生かされるなど、今になって思わぬ形で役立つことも多くて。だから、自分の芯さえぶれなければ、周囲の状況に柔軟に対応していく方が、いい結果につながることが多い気がします。

-おっしゃる通りです。

 しかもその言葉は、大也にも通じます。大也も、自分の芯になるものはありますが、周りの仲間が自分の予想を超えてきたときは、それを受け入れる柔軟さも持っているので。

-まさに井内さんのはまり役ですね。

 「最初は興味なかったけど、やってみたら楽しくて好きになった」ということも、世の中にはたくさんあると思うんです。僕も元々、体を動かす方が好きなタイプで、じっと座って映画を見るのは苦手だったんです。でも、この仕事をする上で勉強のために映画を見始めたら、いつのまにか大好きになって。それから積極的にいろいろな映画を見ているうちに、人間ドラマに心動かされることも多くなり、自分の引き出しも増えてきました。今振り返ってみると、やってよかったなと。

-その姿勢が、井内さんの現在につながっているわけですね。

 だから、「面白くないけど、やれと言われたからやる」というネガティブな考え方でなく、「どうしたらこれを楽しめるかな?」と前向きな姿勢で、新しいことに挑戦していくといいのではないでしょうか。そうすれば、いつの間にかそれが好きになり、そこから新しい道が開けていくこともきっとあるはずです。

-「ブンブンジャー」で描かれる「気分バクアゲ」にも通じるお話です。それでは最後に、映画を楽しみにしているお客さんへのメッセージを。

 映画単独で完結する物語なので、テレビシリーズをご覧の方だけでなく、初めて「ブンブンジャー」に触れる方にもピッタリだと思います。サーキット場が苦魔獣になったり、過去の苦魔獣軍団が復活したり、アクションもパワーアップしたりと、大きなスクリーンにふさわしい迫力満点の作品に仕上がっています。僕自身、大好きなアクションに挑戦したシーンもあるので、ぜひ劇場で楽しんでください。

(取材・文/井上健一)

映画「ガッチャード・ブンブンジャー」製作委員会
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