カルチャー

「考えすぎ」を手放す 穏やかな日々のヒントを探る

 考えれば考えるほど分からなくなったり、苦しくなったりすることは少なくない。そもそも考えて答えが出ることなのか、とりあえず保留にしたり、手放したりしてもいいことなのでは? そう思える一冊、『考えすぎずに、考える』(松浦弥太郎著、光文社、税込み1870円)が6月24日に発売される。

 私たちは今、かつてないほど「多すぎる」時代を生きている。あふれかえるモノ、際限のない情報、SNSを通じて飛び込んでくる他人のきらびやかな日常。それらに囲まれ、知らず知らずのうちに「もっと持たなければ」「もっと正解を探さなければ」と、思考を分散させ心を疲弊させてはいないだろうか。そんな現代の重荷を抱えた読者に、肩の力を抜くためのヒントを届けてくれる。

 本書の根底に流れているのは、古代ローマの皇帝マルクス・アウレリウスが『自省録』に記した「ストア派」の教え。不安や迷いの正体は、実は「考えても仕方のないこと」にエネルギーを使いすぎている状態。余計な執着や比較、自分ではコントロールできない未来への不安。それらを手放して自分の人生にとって本当に大切な「自分だけの哲学」に向き合うための方法が見つかるかもしれない。