静岡県島田市の自動車用電球メーカー、大井川電機製作所は6月19日、同社が生産する「ホホホタケ(R)」を活用した新商品「ホホホタケ チップス」の販売を開始した。販売は「KADODE OOIGAWA」や「道の駅掛川」でスタートし、近日中にAmazonや楽天市場などの通販サイトでも展開する予定だ。

「ホホホタケ」は標高1000メートル以上の高山に自生する希少な“幻のきのこ”ハナビラタケを人工栽培したもので、白い花びらのような見た目と独特の食感が特徴。機能性関与成分「エルゴチオネイン」を含み、認知機能の一部である言語記憶力や注意力の維持に役立つ機能が報告されている機能性表示食品だ。希望小売価格は25グラム入りで税別600円。
今回発売された「ホホホタケ チップス」は、パッケージ工程で規格外となる端部を有効活用した商品。これまで月間100〜300キログラムほど発生していた食品ロス削減を目的に開発された。長期保存が可能な加工食品とすることで、廃棄削減と市場拡大の両立を目指す。
製造にはココナッツオイルを使用した真空フライ製法を採用。ハナビラタケ特有のうまみやだしの風味を閉じ込めながら、「コリコリ」「サクサク」とした軽快な食感を実現した。味は「のり塩」と「コンソメ」の2種類を用意。健康志向のスナックとしてはもちろん、お酒のおつまみやサラダ、茶漬け、麺類のトッピングなど幅広い用途を提案している。
大井川電機によると、「ホホホタケ」は鍋需要が高まる秋冬に売上が集中する一方、春夏は需要が落ち込む傾向がある。常温保存できるスナック商品を投入することで、季節変動に左右されにくい販売体制の構築を図る。また、冷蔵品である生鮮きのこと異なり、観光客が持ち帰りやすい土産品としての需要も見込む。
同社は1967年創業の自動車電球メーカーで、これまで国内外の自動車メーカー向けに累計約50億個の電球を出荷してきた。事業環境の変化に伴い、2014年に新規事業としてハナビラタケ栽培に参入。2020年には総額約2億円を投じた生産拠点を稼働し、本格的な量産体制を整えた。電球製造で培った厳格な品質管理や生産ノウハウを農業分野へ応用し、今後1年間で10万パックの販売を目指している。








