カルチャー

サントリー「森と水の学校」募集開始 20周年迎えた自然体験プログラム

「森と水の学校」阿蘇校で自然に親しむ小学生ら=2018年7月

 サントリーホールディングスは、小学生向け自然体験プログラム「森と水の学校」の2024年参加者の募集を、5月28日に開始した。自然の素晴らしさや水を育む森の働きに気付き、未来に水を引き継ぐために何ができるかを考える次世代環境教育プログラム「水育(みずいく)」の一環。白州(山梨県)、北アルプス(長野県)、奥大山(鳥取県)、阿蘇(熊本県)の4カ所の「現地校」に参加するコースと、自宅などからオンラインで参加する「リモート校」がある。森と水の学校が20周年となるのを記念し、20年前に小学生だった20代、30代を対象にした特別企画「大人の『水育』体験」も募集する。

「森と水の学校」奥大山校=2018年8月

 サントリーが04年から取り組んできた水育は、サントリー天然水の工場がある地域の探検や水に触れる体験を通じて学ぶ「森と水の学校」と、小学校の授業で映像や教諭・講師との対話を通じて学ぶ「出張授業」の二つの活動が中心。水育への参加者は国内だけで累計25万人を超え、ベトナム、フランス、ニュージーランドなど海外7カ国も合わせると累計58万人超に達するという。

出張授業で実験に見入る小学生ら

 28日の発表会で、サントリーHDサステナビリティ経営推進本部の橋本智裕地域共創統括部長は水育の20年を振り返り「われわれが水にこだわるのは、水が人々の生命や生活を支える上で貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉だから。森と水の学校と出張授業は、水の大切さについて子どもたちに共感してもらい、行動変容を促すプログラムになっている。子どもたちの反応を見ると、ふかふかの土壌のように内容を吸収し、驚きと感動を表現してくれる」と意義を語った。

土の種類によって保水力が違うことが分かる実験

 森と水の学校は6~8月の土・日・祝日を中心に実施する。現地校は小学3~6年生と保護者が対象で、所要時間は約2時間半~7時間。リモート校は小学1~6年生と保護者が対象で、約1時間。定員は現地校が各校・各回30~40人、リモート校は各回40人で、いずれも先着順。大人の水育体験は、現地校4校で8月に1回ずつ開催。定員各30人で応募者多数の場合は抽選となる。学校、体験ともに参加費無料で、申し込みはホームページからか電話(0120-090-017、午前9時半から午後5時半まで、土・日・祝日を除く)で。

「水育」20周年のパネルを持つ橋本智裕氏(中央)ら