カルチャー

食への関心高める魅力的な食育活動を教えて 「第7回食育活動表彰」を8月末まで募集

第7回食育活動表彰応募チラシ。
第7回食育活動表彰応募チラシ。

 新型コロナやウクライナ危機などを主な要因とする食料価格の高騰や食料不足が、例年になく“食”への関心を高めている。これらの「食糧危機」ともいうべき緊急事態に対処するには各国の迅速な国際協力が不可欠であることはいうまでもないが、日ごろから食の重要性への認識を育む、各国の地道な「食育活動」も次の危機への備えとして役立つはずだ。

 食への関心を高める優れた食育活動を毎年顕彰する農林水産省の「食育活動表彰」は、地元の食材や郷土食に目を向けさせるなど各地のさまざまな先進的食育活動にスポットライトを当て、地産地消の推進や農林水産業の振興などにつながる動きを全国に広げる役割を果たしてきた。

 7回目を迎える「食育活動表彰」は今年も、表彰に値する魅力的な食育活動を「ボランティア」「教育関係者・事業者」の2部門で募っている。いずれも「食育に関するあらゆる取り組み」が対象だ。

第6回「ボランティア部門」消費・安全局長賞を受賞した愛媛県農山漁村生活研究協議会の取り組み。
第6回「ボランティア部門」消費・安全局長賞を受賞した愛媛県農山漁村生活研究協議会の取り組み。

「ボランティア部門」は、都道府県や政令都市、大学・学校の長の推薦が必要。食育推進ボランティアとして活動している個人・団体▽大学、短大、高等専門学校、専門学校の学生やこれらの学生の団体▽食生活改善推進員や食生活改善推進員で構成する団体―が応募できる。

「教育関係者・事業者部門」は、自薦のほか他薦も可能。法人・組合・各種グループも含む農林漁業者▽食品製造・販売、各種サービス(デジタルツール活用を含む)の提供などを行う事業者▽教育・保育、介護など社会福祉、医療・保健に従事する個人や事業者・団体―の活動が対象だ。

有識者らで構成する審査員会が、応募事例の中から、特に優れた活動に与える農林水産大臣賞(5点以内)、消費・安全局長賞(10点程度)、審査委員特別賞(5点以内)を決定する。審査結果は2023年1月ごろに受賞者に通知する。表彰式は2023年6月24日に富山市で開く。

応募の締め切りは2022年8月31日(必着)。応募方法は農林水産省ホームページ(食育活動表彰で検索)を参照。