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夜の洞窟がプラネタリウムに 和歌山・白浜町で「星降る洞窟ナイトウォーク」

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 夜の洞窟が、星が瞬くプラネタリウムに――。和歌山県白浜町の「三段壁洞窟」で、秋から冬にかけて夜の洞窟を探検する「星降る洞窟ナイトウォーク」が開催される。洞窟内にプラネタリウム投影機・音響機器・プロジェクターを導入し、500万個の星空がきらめく幻想的な空間を作り出す。洞窟へは、専用エレベーターで地下36メートルまで24秒で。洞窟内の展望台では、ライトアップによる光の演出も行う。三段壁から水平線に沈む夕日を眺め、日没後は普段見ることのできない大自然のプラネタリウムと洞窟内を照らすライトアップを楽しめる企画だ。

 開催期間は9月17日から年明け1月3日(日程詳細はホームページを参照)で、各日17時~20時(最終入場19時50分)。料金は、大人(中学生以上)1,300円、小人(小学生以上)650円、幼児無料。

海に注ぐ天の川

 西から南の方角に海が広がる三段壁では、空と海がつながる景色の中で、秋ごろから海に注ぐ天の川が楽しめる。水平線に沈む夕日、夕景から夜景を楽しめるイベントや、天体望遠鏡を設置しての星空案内人による星空観賞会、星空写真家による星空撮影会などを計画している。

プラネタリウムHP ライトアップ4

 和歌山県では、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」の建設が串本町で進められており、2020年代半ばには年間20回のロケット打ち上げを目指す中、大きな経済効果・観光消費効果も期待されている。同県串本町や勝浦町では、パブリックビューイングを実施するプレミア見学場を2カ所に設置したり、現地を訪れなくてもロケット発射が見られるウェブ配信したりする計画を立てている。コロナ禍で団体旅行や海外からのインバウンド客が見込めない中、白浜温泉のオフシーズンとなる冬場の誘客も含め、星空ツーリズムを通して、夜間観光振興、滞在型旅行に取り組んでいくという。