元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさん。「世界一貧しい大統領」として親しまれてきた、その半生をつづった『ホセ・ムヒカ 自由への挑戦』(マウリシオ・ラブフェッティ著、プレジデント社・東京)の日本語訳が刊行された。
日本では好々爺(や)のイメージが強いムヒカさんだが、ウルグアイのゲリラ戦士として活動していた青年時代から14年間の投獄生活、大統領就任まで、壮絶な人生を歩んだ人でもある。同性婚や妊娠中絶、大麻合法化など、世界中の賛否を呼んだ政策を推進した背景や、ウルグアイ国民からのムヒカさんの評価などが赤裸々に書かれている。
著者はウルグアイのジャーナリスト。さまざまな背景を知った上で、自由や幸せについて問い続けるムヒカさんの言葉は重い。税別1800円。