カルチャー

「聞き書き甲子園」の参加者募集中 全国の高校生が森・川・海の「名人」を取材

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 全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵・技・心を「聞き書き」し、発信する活動「聞き書き甲子園」(聞き書き甲子園実行委員会・東京)。2002年度に始まり、延べ約2000人の高校生が参加してきた。名人の推薦と高校生の受け入れに協力する地域(市町村)を毎年公募し、各地域が推薦する複数名の名人を、高校生が一対一で訪問し「聞き書き」する。今年度は、全国13地域の林業家、木工職人、漁師など、自然と関わる職種の名人を訪ね、一対一で「聞き書き」する全国の高校生88人を募集する。

 「聞き書き」の取材先は、以下の13地域。岩手県一戸町/山形県庄内町/新潟県村上市(高根地域)/長野県栄村/長野県 木祖村/長野県 伊那市 /長野県中川村/愛知県豊田市/奈良県曽爾村/島根県邑南町/大分県日田市/熊本県山鹿市/鹿児島県屋久島町。

 高校生は、名人との対話をすべて録音し、その言葉を一言一句書き起こし、名人の言葉だけを使い、その語り口を生かした作品にまとめていく。「聞き書き」の中で、「森が泣いている」「村が寂しくなった」と語る名人の思いに触れ、里山里海の保全や地域活性化などに取り組む卒業生の活動も生まれたという。

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 参加資格・条件は、高校生で、「事前研修に参加できる」、「取材を行うことができる」(公共交通機関を利用した長距離移動あり)、「聞き書き作品を期日までに提出する」こと。参加費無料。事前研修・取材・成果発表会にかかる旅費は主催者が負担する。詳細は公式サイトを確認。

 応募締め切りは6月22日(木)必着。応募書類は①申込用紙②応募動機をまとめた作文(400字程度)。用紙は聞き書き甲子園 Webサイトからダウンロードできる。応募はWebサイトの応募フォームから、もしくは上記書類を郵送で受け付ける。

 スケジュールは、7月上旬に参加者を決定し、8月17日(木)~20日(日)に事前研修(東京)を実施する。8月下旬~11月下旬に聞き書き取材(原則2回)、2024年3月下旬に成果発表会を開催予定。優秀作品には、農林水産大臣賞、文部科学大臣賞、環境大臣賞、林野庁長官賞、同活動に募金協力・企業寄付をしているファミリーマート特別賞等が授与される。