岡山県・高梁(たかはし)市日本遺産推進協議会はこのほど、日本遺産推奨「JAPAN RED 備中吹屋」ブランドを立ち上げ、認定制度を開始したと発表した。現在、市内の事業者による新たな商品・サービスを募集している。締め切りは2024年1月末予定。2月に審査を行い、2月末までに認定証を交付する予定、という。
高梁市の吹屋地区はかつて日本有数の銅山を抱え、鉱山とともに発展したのがベンガラの生産で、日本一を誇った。古くからベンガラは、神社仏閣、磁器や漆器など美術工芸用に限らず多方に使用され、日本の「赤」といえばこのベンガラの紅色と、広く認識されているという。吹屋地区はベンガラで彩色された瓦や家が今も残り、2019年6月に文化庁から日本遺産の認定を受けた。
高梁市では日本の赤「ジャパンレッド」発祥の吹屋地区の魅力を発信するため、「JAPAN RED 備中吹屋」をブランド化。市内の業者が、市内の原材料を使用して生産・製造した商品、または吹屋地区内で提供されるサービスを対象に、「『ジャパンレッド』発祥の地-弁柄と銅の町・備中吹屋-」という日本遺産のストーリーとマッチする認定商品としてふさわしいものをブランドとして認定する。
なお、認定商品・サービス開発のために必要な費用の一部補助(費用の3分の2、上限20万円)も行う。
「JAPAN RED 備中吹屋ブランド」認定制度の詳細、申請、補助金の詳細などは、高梁市ホームページ。