カルチャー

アートをストリートへ拡散させた彼のメッセージをいま一度 名古屋で「キース・ヘリング展」

 明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。日本初公開の作品や、6メートルの超大作など約150点が一堂に会する「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(名古屋テレビ放送・名古屋市)が、9月28日~11月16日まで、名古屋の松坂屋美術館で開催される。

 ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリートにアートを拡散させることで、混沌(こんとん)とする社会への強いメッセージを発信、人類の未来と希望を子どもたちに託した。31年の生涯のうちアーティストとして活動したのは約10年だが、残された作品は今も強いメッセージを発信している。展覧会ではたくさんの作品を通して、社会に潜む暴力や不平等、偏見と闘い続けたヘリングのメッセージを体感できる。

 開館時間は10時~18時(入館は閉館の30分前まで)。当日券(税込み)は一般・大学生1800円、中高生1200円、小学生500円。未就学児・障がい者手帳提示者と同伴者1人まで無料。7月27日10時から、各プレイガイドで前売り券を発売する。