生活の中で色の力に癒やされることは少なくない。春の桜や夏の青い空、秋の紅葉、冬の雪景色。店頭に並ぶ果物の色や、刺しゅう糸のさまざまな色の並びになんとなくやさしい気持ちになることもある。そんな色彩心理学が分かる『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』(橋本実千代監修、山と溪谷社、税込み1980円)が刊行された。
人間の心と体は色に反応する。赤やオレンジ、黄色は暖かみを感じさせ、喜びや興奮などの感情を引き起こす。反対に青や青紫は心を落ち着かせ、冷静さをもたらす。この本は季節ごとの構成で、日々のコーディネートやインテリア、週末の散歩や小旅行、プレゼンなどの資料づくり、写真やSNSの投稿などにも役に立つデータや、配色の提案も掲載されている。紹介されている色は古今東西で愛される色全71色。四季折々、日々を健やかに前向きに過ごすための色を分かりやすく学べる。