未来世代がはばたくために何ができるかを考えるプロジェクト「はばたけラボ」。ウェルビーイングな暮らしのために、異なるものをつなぐことで生まれる「気づき」を大事に、いろんな「つなぐ」をテーマに連載でつづる。
第5回は、地域の「食」がテーマの一風変わった展覧会、愛知・岐阜・三重を舞台にした「発酵ツーリズム東海―うまみの聖地巡礼―」。本展のキュレーターを務める発酵デザイナーの小倉ヒラクさんに展覧会の内容と日本の発酵文化について聞いた。

■濃厚なうまみ食品でつながる、東海3県
東海の食文化でヒラクさんが注目したのは、濃厚なうまみを持つ日本酒、しょうゆ、みそ、酢、みりん、なれずし、伝統ずしなどの発酵食。そこで、「うまみの聖地巡礼」というサブタイトルをつけた。2つのミュージアムで開催されている展覧会で見て学び、普段は入れないところも含めて50の蔵元を中心に、100以上のプログラムを体験できる。会場は愛知、岐阜、三重の3県にまたがる。

