エンタメ

ジョン・レノンを再発見する旅に出ませんか? 天才の人間形成期に焦点を当てたドキュメンタリー「音楽で世界を変えた男の真実」が日本公開

ジョン・レノン_ポスタービジュアル

 ジョン・レノンという天才の人間形成期に焦点を当てたドキュメンタリー『ジョン・レノン~音楽で世界を変えた男の真実』(原題「Looking for Lennon」)が、ジョンの命日である12月8日(木)から順次、日本公開(配給:NEGA )されることになった。

 ジョンの若かりし時を多くの当事者の証言などで振り返り、彼の性格や音楽性がいかにして育まれたのかを探っていく2018年英国公開作品。93分。

 監督・編集はロジャー・アプルトン。ビートルズ以外のリバプール生まれの音楽―例えばエコー・アンド・ザ・バニーメンらーを取り上げた作品「Get Back: the Story of the City that Rocked the World」(2016)でも知られる。

 このドキュメンタリーは、第二次大戦時そして戦後のリバプールから始まる。ジョンは、ナチスドイツがリバプールを空爆している最中の1940年10月9日に生まれた。

 そして、ジョンがメンディプスとして知られるメンラブ・アベニューで、叔母のミミと叔父のジョージのもとでどのように育ったのかが検証される。ジョンが5歳だった1946年春からビートルズがブームを巻き起こしていた’63年までここで暮らした。

 また、ジョンが後に盟友となるポール・マッカートニーと初めて会った日—―1957年7月6日にセント・ピーターズ教会にて――のことも取り上げられる。

 幼なじみ、バンド仲間や美術学校の同級生たちが愛情とユーモアを込めて証言する。昼休みに友だちの家でレコードを聴いていたエピソードなどジョンがいかに音楽に目覚めていったか、最初の妻となるシンシアをデートに誘った時の模様、初期のバンド、クオリーメンの始まりなどが語られる。締めくくりはビートルズのハンブルグ時代の話。

 ドキュメンタリーには、ビートルズ歴史研究家のデビッド・ベッドフォードと詩人で作家のポール・ファーリーが登場し、想像力豊かにジョンの若かりし頃を大胆に推測する。

 ベッドフォードは、リンゴ・スターと同じく、リバプールで最も貧しいとされたディングル地区で育った。彼には「Liddypool」(2009)、「The Fab one hundred and Four」(2013)、「Finding the Fourth Beatle」(2018)という著作がある。また、「The Beatles Detective」というウェブサイトを持っており、リバプールのホープ大学では教壇に立っている。

 1965年にリバプールで生まれたファーリーは、処女詩集「The Boy from the Chemist is Here to See You」(1998)が評判となり、同作品をはじめとした多くの詩集が賞を取っている。また、作家、ブロードキャスターとしても活躍中。

上映館(10月2日現在):

青森県:青森松竹アムゼ(近日公開)

新潟県:シネウインド(近日公開)

栃木県:宇都宮ヒカリ座(2023 1/13~)

栃木県:小山シネマロブレ(12/8~)

群馬県:、前橋シネマハウス(近日公開)

長野県:アイシティシネマ(12/8~)

富山県:ほとり座(近日公開)

東京都:アップリンク吉祥寺(12/8〜)

神奈川県:あつぎのえいがかんkiki(12/10~)

愛知県:名演小劇場(12/9〜)

京都府:アップリンク京都(近日公開)

大阪府:シネ・リーブル梅田(近日公開)

兵庫県:シネ・リーブル神戸(近日公開)

広島県:横川シネマ(近日公開)

高知県:とさぴくシアター(12/16~)

福岡県:KBCシネマ(12/8〜)

宮崎県:宮崎キネマ館(近日公開)

大分県:別府ブルーバード劇場(12/8~)

鹿児島県:ガーデンズシネマ(近日公開)

沖縄県:桜坂劇場(近日公開)