エンタメ

ホイットニー・ヒューストンの伝記映画『I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』が日本公開 最新ベスト盤も発売へ

伝記映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』ポスター。
伝記映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』ポスター。

 唯一無二の圧倒的な歌声とパフォーマンスで世界を魅了したホイットニー・ヒューストンがこの世を去ってから10年。さらにホイットニーが主演を務め、歌った主題歌が大ヒットした映画『ボディガード』公開30周年となる今年、伝記映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』がやってくる。

ホイットニー・ヒューストンの伝記映画から1991年のスーパーボウルでの場面。
ホイットニー・ヒューストンの伝記映画から1991年のスーパーボウルでの場面。

 さらに、日本独自企画のCD2枚&DVD1枚の計3枚組の最新ベスト盤『ジャパニーズ・シングル・コレクション・グレイテスト・ヒッツ』(SICP31591~31593)の発売も決まった。DISC1とDISC2には、デビューの1985年から2001年に日本でリリースされた全シングル曲が収録されるとともに、DISC3には世界初DVD化4曲、日本初DVD化3曲を含むミュージック・ビデオ全33曲を収録している。

 ホイットニーの伝記映画は12月23日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国の劇場で公開される。配給はソニー・ピクチャーズエンタテインメント。監督はケイシー・レモンズ。ホイットニーを演じるのは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で注目されたナオミ・アッキー。ホイットニーを見出す敏腕プロデューサー、クライブ・デイビス役には実力派俳優スタンリー・トゥッチが扮(ふん)する。

 脚本は、アカデミー賞にもノミネートされたアンソニー・マクカーテン(『ボヘミアン・ラプソディ』、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』他)。

 映画は、ニュージャージーの教会で歌う少女がグラミー賞やアカデミー賞など多くのアワードを受賞しアーティストとして成功を収めるまで、ホイットニーの人生を数多くのヒット曲とともに描いている。史上最高のアメリカ国歌斉唱と今も語り継がれる1991年のスーパーボウルなど名パフォーマンス・シーンがたっぷりと盛り込まれている。

WH_H14_120
最新ベスト盤『ジャパニーズ・シングル・コレクション・グレイテスト・ヒッツ』(ソニー・ミュージックレーベルズ SICP31591~31593)。

 伝記映画の公開を記念しての日本独自のベスト盤は12月21日(水)に発売される。収録される全33曲には、全米シングル・チャートで連続1位を記録した7曲(「すべてをあなたに」、「恋は手さぐり」、「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」、「すてきなサムバディ」、「恋のアドバイス」、「やさしくエモーション」、「ブロークン・ハーツ」)が含まれる。

 ’92年に初めて主演を務めた映画『ボディガード』の主題歌で全米シングル・チャート14週連続首位を獲得した「オールウェイズ・ラブ・ユー」も収録されている。

 デビュー・アルバムの日本盤ライナーノーツで大伴良則は書いた。「野性的な顔だちと、スラリと伸びたまさにカモシカのような脚がとりわけ目立つ抜群のプロポーションとルックス、加えて天賦の歌の才能を持つ人で、スター発掘には定評のあるアリスタ・レコードが今年(’85)最も力を入れて売り出そうとしていることもよく理解できる素材」だと。

 その通りに実力を発揮したホイットニーは、全世界でCD/レコードを2億枚以上売り上げて、これまでに6つのグラミー賞とエミー賞1つを獲得している。

 ホイットニーの人生を急降下させたのは元夫ボビー・ブラウンだとされる。薬物に溺れるボビーの影響を受けたホイットニーはDV(家庭内暴力)の問題も抱えていた。2004年にはホイットニー自身がアルコール依存症と薬物中毒でリハビリ施設に入ることに。2009年に新譜をひっさげてカムバックを果たしたが、2012年2月11日、ホイットニーはあまりにも早く、48歳でこの世を去ってしまった。