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島崎和歌子「らんまん」で「民権ばあさん」こと楠野喜江役 「高知の女性は黙っていられないので、役作り要らずでした」

 NHKで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。4月24日放送の第16回から登場する島崎和歌子からコメントが届いた。島崎は高知県出身で、連続テレビ小説への出演は「すずらん」(99)以来2回目となる。

 ドラマは、明治から昭和にかけて活躍した“日本の植物分類学の父”牧野富太郎博士をモデルに、愛する植物のため、激動の時代をいちずに突き進む主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の波瀾(はらん)万丈な生涯を描く。

 島崎演じるのは、政治結社「声明社」を支援する楠野喜江役で、通称「民権ばあさん」。女性に参政権がないことをおかしいと考え、演説会に参加しているという役どころ。

 島崎は「昨年、牧野富太郎先生が朝ドラのモデルになると聞いて、高知県民にとってはとても身近な方なので驚いていました。その『らんまん』に出演できることになりうれしかったです」と語った。

 続けて、「私は『民権ばあさん』と呼ばれる、はっきりと自分の意見を言う土佐の女性を演じさせていただいたのですが、高知の女性は黙っていられないので、役作り要らずでした」と笑った。

 また、実際に撮影に参加した感想として、「万太郎役の神木隆之介さんと、『声明社』のリーダー早川逸馬役の宮野真守さんが登場する演説会のシーンは迫力があって、演じつつも見入ってしまいました。寒くて乾燥している時期に撮影したのですが、宮野さんは何度撮影しても最後まで同じ声量で声がかすれないのがすごかったです。プロだなと思いました。そういった方々とお仕事ができて刺激になりましたし、撮影現場は楽しかったです」と語った。

 最後に視聴者に向けて、「高知県はとても自然が豊かな場所です。年齢を重ねて、牧野先生が『植物を愛せるのは平和なこと』とおっしゃることの意味が分かりました。とてもぜいたくな環境で私は育ったんだなと思います。『らんまん』で高知県の景色を見て、朝から癒やしを感じていただけたらうれしいです。これをきっかけに高知にぜひ遊びに来てください」と呼び掛けた。