エンタメ

マイケル・B・ジョーダンが後楽園ホールに登場 「『はじめの一歩』の舞台に立ってこれはヤバいなと思った」

 映画『クリード 過去の逆襲』ジャパンプレミア レッドカーペットイベントが17日、東京都内の後楽園ホールで行われ、本作の監督・主演を務めたマイケル・B・ジョーダンが登場した。

 本作は、ボクシング映画「ロッキー」シリーズを継承した「クリード」シリーズの第3弾。

 約300人のファンへのサービスを終え、リングに上がったジョーダンは「10年間、日本に来たいと思っていましたが、やっと日本の地を踏むことができました。滞在中は日本の文化を吸収して帰りたいです。この映画は3年懸けて作ったけど、特に日本は、ストーリーテラーとして、役者として、そして監督として影響を与えられた地なので、その地で皆さんに見ていただけることがうれしいです」とあいさつした。

 ボクシングの聖地である後楽園ホールのリングに立ったことについては、「特別な場所に立つことを許可してくれてうれしく思っていますし、リスペクトの気持ちとともに、ここに立っています。そして自分の作品が、これほどまでに日本にインパクトを与えられているんだなと実感しました。何よりここは『はじめの一歩』の舞台の一つだということで、これはヤバいなと思いました。日本にとって歴史のある場所に立つことができて、本当に光栄です」と語った。

 本作では、主人公アドニスの暗い過去が明かされる。その点については、「自分にとってはオリジンの物語。そのためには過去に戻る必要がありました。なぜアドニスはこういう人間になったのか。テーマとしては『許し』ということがあります。感情をうまく言葉にできないと、どうなるかということを描いています。血がつながっていても、いなくても、家族というものがいかに大事かということ。そしてアンダードッグストーリー、負け犬のキャラクターの物語を描きたかった」とコメントした。

 また、本作が全米で大ヒットを記録していることについて、「本当に言葉にならないぐらいうれしいです。これが脚本なら、こんな最高の脚本はないというぐらい。これからもストーリーを語り続けて、いろいろなものを作っていきたいという気持ちを新たにしました。僕は人間が大好き。だからバックグラウンドが何であろうが、人と人とをつなげることができたら最高です」と笑顔で語った。

 イベントの最後には、プロボクシングの元世界チャンピオンの薬師寺保栄氏、飯田覚士氏、西岡利晃氏、山中慎介氏が登場。

 彼らから異口同音にボクシングシーンを絶賛されたジョーダンは「うれしい言葉です。ライアン・クーグラー監督と1作目を作ったとき、本物のボクサーが『本格的だ』と思うような映画を目指していたので、本当に光栄」と感激していた。

(左から)山中慎介氏、飯田覚士氏、マイケル・B・ジョーダン、薬師寺保栄氏、西岡利晃氏 (C)エンタメOVO