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「季節のない街」「細かいことはどうでもいいんだよ」「幸せの形はいろいろってこと」

 企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第四話「牧歌調」が、26日深夜に放送された。

 本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)

 仮設住宅で向かい合わせに住む益夫(増子直純)と初太郎(荒川良々)。「兄ぃ」「初っつぁん」と呼び合い、毎晩飲み明かしてはそれぞれの妻・光代(高橋メアリージュン)と良江(MEGUMI)が待つ家に帰るのが日課。

 ある夜、ひょんなことをきっかけに、なぜか2人はお互いの家とパートナーを取り違えてしまう。「W不倫?」とささやかれるものの、当人たちは何の屈託もなく暮らしている。

 さらに、半助(池松壮亮)は、かつて街に慰問に来た元アイドルのみさお(前田敦子)と、夫の良太郎(塚地武雅)が育てる5人の子どもにも大きな秘密があることを知る。

 放送終了後、SNS上には、今回の2つの艶笑話について、「あの街で生きている人たちの元気な姿を見るだけでうれしい」「細かいことはどうでもいいんだよ。誰が何と言おうが関係ない」「初太郎さんと益夫さん、半助によって元に戻されたけど、そのうちまた入れ替わっていそう。良太郎さんは、かいわれちゃんという推しと結ばれて子どもの父親が皆違ってもそれでも幸せ。幸せの形はいろいろってこと」などのコメントが上がった。

 また、「今回は荒川良々の濃度が濃い。そしてここでもMEGUMIさんが面白い」「MEGUMIにいかにも彼女が嫌がりそうな役をやらせたかと思えば、前田敦子にご当地アイドルを演じさせている。クドカン容赦ない」「『どですかでん』の初太郎は田中邦衛だったから、あの荒川良々はオマージュだね」 など、俳優たちに関する声も多かった。