コーヒー栽培の北限といわれている沖縄、北緯26.5度に位置する「中山コーヒー園」のコーヒーを使った新しい「沖縄ナボナ 珈琲(コーヒー)とバター」(亀屋万年堂・横浜市、税込み194円)が、5月20日に数量限定で発売される。
ヒカゲヘゴやシダなど亜熱帯植物が生い茂り、野鳥たちのさえずりがにぎやかな、沖縄本島北部・やんばるの山中にあるコーヒー園。山の谷間や斜面を利用し防風林を植えるなどした約一万坪の敷地で、農薬を一切使用せずに育てたコーヒーを、香り高くほろ苦いうまみが感じられるコーヒーあんに仕立てた。これをバタークリームと、コーヒーの実のパウダーを練り込んだ生地で包んである。
このコーヒーの実のパウダーもなかなかSDGsな香り。コーヒー豆を取り出した後のコーヒーチェリーは、ほとんどが破棄されたり肥料とされたりしていたが、栄養価が高く環境への配慮もあいまって、実と皮を乾燥させパウダー状にした「カスカラパウダー」をはじめジャムなどに加工されるようになってきている。そこでこのカスカラパウダーを小麦粉と混ぜて使用、やわらかくホロッとした食感になったという。