岩手日報社(盛岡市)は、能登半島地震発生から10日が経過した1月11日付の石川県の県紙・北國新聞に、地震の被災者に向けた岩手県民からの応援メッセージ企画の全面広告を掲載した。
広告は、X(旧ツイッター)で「#岩手から能登へ届けます」として被災した能登へのメッセージを募集し、バスケットボールB2リーグの岩手ビッグブルズや、岩手県出身の落語家・三代目桂枝太郎さんらから寄せられた声のうち16人分を紹介している。
また、被災地のトイレが使えない環境で活用してもらおうと、新聞で作る「折り紙トイレ」の動画サイトのQRコードも掲載した。
東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の企業など29の企業、団体から協賛が集まったという。
岩手日報社は「2011年の東日本大震災発生直後から、石川県を含めた全国から消防や警察の緊急援助隊、DMAT(災害派遣医療チーム)が岩手県沿岸部に入り、活動していただいた。全国、世界中から、たくさんの励ましの声や支援の品もいただき、岩手県民はそのおかげで前を向くことができました」と説明。「被災者だから分かる被災者の気持ちもあると思う。そうした経験も岩手から能登へ向けて届けたいと考えました」としている。