まめ学

「細胞アート展」をネット上で開催中 リアルイベントの「細胞診体験ワークショップ」も

 自然界のものは、細かく観察するほど芸術的に見えてくることが多い。専門家でなければ日常的に見ることはない細胞も、よく見るとアートのようだ。日本臨床細胞学会(東京)は、公益社団法人化10周年を迎え、細胞や細胞診について楽しく理解してもらう「細胞アート展」をネット上で開催している。 

 細胞や組織の形を肉眼で観察したり、顕微鏡で観察したりして、どのような病気か検査する病理検査。病気になった細胞や組織を直接観察して下される病理診断は、「病気の最終診断」だ。「細胞診」はその中でも塊の組織ではなく、こぼれ落ちた細胞の形を顕微鏡で観察する検査で患者の負担が少なく、病気の診断における初期段階の確認に有効なもの。

 アート展では、顕微鏡で撮影された細胞の写真が一つのアート作品として展示されている。リアルイベントもあり、大阪では6月9日(日)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で、「細胞診体験ワークショップ」を開催する。子どもたちが自分自身の細胞を実際に顕微鏡で観察しながら、細胞診の仕組みを体験することができる。細胞診だけでなく、それを支える細胞診専門医や細胞診検査士の仕事についても同時に学べる。小学生~高校生が対象。申し込み不要で参加費無料。東京での開催は8月4日(日)で事前応募制、場所は東京慈恵医科大学。