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防災対策は停電など二次災害も想定して キャッシュレス化が進む現代だからこそ用意したいものとは?

 今年は阪神・淡路大震災から30年。地震だけでなく台風や豪雨などさまざまな自然災害で、日ごろから防災対策を考える機会は多い。中でも、スマホはもとより、調理器具の電化など日常生活の電気への依存度が大きくなっている昨今、停電は多くの人にとって重大問題だ。中部電力ミライズ(名古屋市)が、停電を含め防災対策についての調査結果を公開しているから、チェックしておこう。

 全国の20~70代の1000人を対象に、2024年12月10日~12日に実施した「防災に関する調査 第2弾」の結果。自身の防災への意識について、6割の人が以前よりも「意識は高まっている」と回答。この意識の変化を地域で比較したところ、最も防災意識が高まっていたのは九州・沖縄。昨年8月の日向灘を震源とする地震、台風10号の上陸、福岡の太宰府では7~8月にかけて気象庁の観測史上最長となる33日連続で猛暑日が続くなど、多くの災害に見舞われた地域だ。南海トラフ地震で甚大な被害が出るといわれている中部、近畿、四国エリアは、それぞれ2位、3位、4位だった。

 地震などが引き金となって、その次に起きてしまう二次災害。中でも停電の経験者は41%。うち「5時間以上の停電」を経験した人は42.4%にも上った。停電時に困ったことをたずねると、冷蔵庫や冷暖房器具、オートロックが開かない、エレベーターが止まった、IH器具が使えず調理ができなかった、キャッシュレス決済ができない、などが挙がった。

 そこで災害の経験者に準備していてよかった防災用品をたずねると、1位「保存食」、2位「ヘッドライト・懐中電灯」。そして準備段階では7位だった「現金」が、災害経験後は3位にまで浮上した。キャッシュレス化が進んでいても、防災対策として現金は多少なりとも持っておく必要がありそうだ。