
トランプ米大統領が全世界に衝撃を与えた相互関税──この問題で日本について、やり玉に挙げられているのが自動車だ。トランプ大統領は「日本でアメリカ製のクルマを見かけない」と言っているが、日本にとってみれば、言い掛かりも甚だしく思える。そうした中、金子賢司FP事務所(札幌市)が運営するサイト「お金コラム」では6月4日~5日の期間に、「アメ車購入に関する意識調査」(有効回答数200件)を実施した。
今回のアンケートで「アメ車にすごく興味がある」と答えた人はわずか6%にとどまり、「あまり興味がない」(32%)、「正直ほとんど知らない」(27%)を合わせると過半数。さらに「見た目は好きだけど現実的じゃない」という人も35%で、全体としてアメ車は不人気と言えそうだ。
「どんな条件がそろえばアメ車を買う?」(複数回答)という質問には、多くの人が「燃費が良くなって維持費も安く済むなら」を選択。アメ車は「燃費が悪そう」「維持費が高そう」というイメージが強く、多くの人がコスト面に不安を感じている様子がうかがえる。さらに「故障が少なく、サポート体制が整っていれば」「日本向けに小型化されたモデルが出たら」「車体価格が手頃で現実的な価格になったら」といった声も多い。
昔は、映画などで見て、憧れの的でもあったアメ車。高級電気自動車(EV)などではアメ車を見かけるが、日本人のハートをつかむには、もうひと工夫が必要なように感じる。