仕事をする前に抱いていたイメージは、実際に働いてみるとかなりギャップがあったという経験を持つ人も少なくないだろう。アルバイト情報サイト「エンバイト」を運営するエン・ジャパン(東京)ではこのほど、サイトを利用するユーザー721人を対象に「イメージにギャップのあった仕事」に関するアンケートを実施。調査でイメージギャップを感じた人が多いことがわかった。調査期間は8月27日~9月25日。
最初に「これまでに、仕事をする前のイメージと、実際に仕事をしてからのイメージが変わった仕事はあるか?」と聞いたところ、59%が「ある」と回答。働いてみて最もギャップを感じた仕事、トップ3は「接客・販売」(23%)、「軽作業」(17%)、「事務・オフィスワーク」(12%)となった。ギャップを感じた部分としては、「接客・販売」では想定していなかった作業内容や多岐にわたる客の要望を挙げる人が。「軽作業」では、扱うのは軽いものでも運動量が多い、「事務・オフィスワーク」では淡々とした作業だけでなくいろいろな人とコミュニケーションをとる必要があった・・・などの声も聞かれた。
その仕事の「もともとのイメージ」は何によってつくられたと思うかという質問には、「見た目の印象」(49%)を挙げた人が約半数。仕事というのは、見るのとやるのとは大違いと感じる人も多い様子だ。
反対に、これまでにイメージとギャップを感じた仕事が「ない」と回答した人に「仕事探しで心がけていること」と聞くと、「求人情報をしっかり読み込む」(69%)が最も多く、「インターネット等で情報収集を丁寧に行う」(48%)、「面談・面接時に気になったことは確認する」(44%)と続いた。つまり、事前の下調べが重要ということになる。
ちなみに、「今までに経験して良かったと思う仕事」を質問すると、トップ3は「接客・販売」(28%)、「事務・オフィスワーク」(15%)、「軽作業」(11%)となった。その理由として挙げられたのは、「接客・販売」と回答した人からは「基本的なマナーやビジネススキルを学んだ」「お客さまからありがとうと感謝をされる瞬間が嬉しかった」など。「軽作業」と回答した人からは、「いろいろな作業があるため勉強になる」「やった分だけ認められたり任されることが増えたりしたので、楽しくやりがいもあった」というコメントも。「事務・オフィスワーク」と回答した人からは「事務の経験をしたことで仕事の幅が広がった」「大企業で働くことができた」などの声も寄せられた。