おでかけ

お得な旅行プランを装う詐欺に注意 偽のプランや加工写真も

 詐欺の事例を目にするたび、「用心しなければ」と思いつつ、まだどこか他人事だと思っていないだろうか。たとえば今の時期なら夏休みの旅行計画を立てる時。物価高騰の折、できるだけ安い旅行プランを探そうと普段は見ないサイトを訪ねることもあるだろう。AI加工のきれいな部屋の写真をニセと見破るのは至難の技だ。オンラインのセキュリティー対策製品を提供しているマカフィー(東京)が実施した「より安全な夏の旅行調査」によると、回答者の約3割が旅行詐欺の被害経験を持っていた。

 日本在住の18歳以上の1000人を対象に実施した調査。回答者の62%は今後12カ月以内に旅行を計画しており、70%が「予約時に可能な限り安い価格を見つけること」は、少なくともある程度重視していると答えた。一方で、44%の人が「昨年の同時期に比べて旅行費用が高くなっている」と感じており、その影響から、21%が以前よりも積極的に低価格帯のプランを探すようになっている。

 こうした「少しでも安く旅行したい」という消費者心理を、巧みに利用するのが詐欺師たち。過去12カ月間で、42%が「旅行キャンペーンや休暇向けのお得情報を目にした、あるいは受け取った経験がある」と回答したほか、89%が期間限定のように見えるオファーに対して「今すぐ予約しなければならない」とプレッシャーを感じた経験があり、そのうち16%は「ひんぱんに感じている」と回答。この「焦り」が、やはり詐欺被害の土台にある。実際、23%が「魅力的な特別オファーを逃したくない」という理由から、詐欺の可能性を示す警告サインを無視した経験があると認めている。

 旅行に関連した詐欺に対する警戒意識自体は浸透していて、58%は旅行関連のメッセージに含まれるリンクを開く前に、URLを確認していると回答したが、それでも30%が過去に何らかの旅行関連詐欺を経験。例えば偽物の旅行プランやプロモーション(10%)、宿泊施設や旅行先の実態とかけ離れた加工・誤認を招く写真(9%)などが挙げられた。詐欺被害にあった人のうち58%が金銭的損失を経験しており、62%が4万6300円を超える被害額を報告している。

 安全に旅の予約ができた後も注意が必要だ。41%が「日常生活よりも旅行中の方が詐欺を心配している」と回答する一方、公共のWi-Fiへの接続や、旅行の近況をSNSでリアルタイムに共有するなどのリスクの高い行動をとっている。警戒は楽しい旅の間も怠らないようにしなければならない。