まめ学

職場におけるジェネレーションキャップ 10年ひと昔で考えに溝?

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 どこの世界にもあるジェネレーションギャップ。特に、幅広い世代の人間が一緒に仕事をする職場においては、上司、部下それぞれの立場で、強く感じることもあるのではないだろうか。ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)はこのほど、20代以上の働く男女498人を対象に「職場で感じる世代間ギャップに関する意識調査」を実施した。調査期間は9月18日~23日で、回答者の男女別は女性が296人、男性が202人。年代別は、20代が 27.9%、30代 が45.4%、40代が 18.9%、50代以上が 7.8%となっている。

職場で年上に世代間ギャップを感じるのは10~14歳差以上
職場で年上に世代間ギャップを感じるのは10~14歳差以上

 まず、ズバリ、世代間でギャップを感じる年齢差を聞くと、圧倒的に多かったのが44.9%の人が挙げた「10~14歳以上」。つまり、ジェネレーションギャップが生じるのは10歳を目安として考えている人が多い様子だ。確かに、年齢が10歳違うと、「受けてきた教育」「社会情勢」も異なるので当然といえるかもしれない。「バブル世代は金銭感覚が違う」「就職氷河期世代は仕事への取り組み方が違う」など特定の世代に対してギャップを感じるケースもある。

 「職場で年上に世代間ギャップを感じること」を聞いたところ、1位は「日常会話の話題が合わない(202人)」となった。これも「10年ひと昔」と関係あるのかも。たとえば、自分の学生時代、はやった歌、人気だった歌手、テレビドラマなどどれをとっても、10年経過すれば大きく変わる──それだけでも話題が減るというものだ。これに「仕事への姿勢が違う(107人)」、「IT・PCが苦手(53人)」、「時代錯誤な言動(48人)」が続く。

職場で上の世代に敵わないと思うこと1位は「経験値・知識量の多さ」
職場で上の世代に敵わないと思うこと1位は「経験値・知識量の多さ」

 一方、職場で上の世代に敵わないと思うことを聞いてみると、トップだったのは「経験値・知識量の多さ(89人)」。これは当然といえば当然だろう。以下、「コミュニケーション能力が高い(70人)」、「柔軟な対応力(64人)」、「仕事に対する熱意(63人)」などが多かった。