感染者が増えても行動制限がなくなっている昨今だが、テレワークを継続している人は少なくない。会社にとっても働く側にとってもさまざまなメリットが見えてきているからだ。一方でもちろん課題も多い。「アフターコロナにおける企業の働き方」に関する実態調査(ソウルウェア・東京)によると、昨年に比べてテレワークの実施割合は減少気味だが、不満や課題は増加していた。
20~60代の会社員(公務員や役員を除く)543人を対象にした調査。週に3日以上のテレワークを実施している人は全体の28%で、前回調査から4%減少。テレワークをする人に不満や課題があるかたずねると、66%が「不満がある」と回答した。前回調査では同様の質問に「不満がある」と人は59%だったから、1割近く増加したことになる。
原因は「通信環境の不安定」(36%)、「社内の評価制度が整っていない」(33%)、「自宅に仕事をする場所がない(28%)など働く環境による要因が上位。前回調査で上位だった「孤独を感じる」「やりがいを感じづらい」など精神的な要因は下位へ。“テレワーク慣れ”はしたものの、環境整備への新たな課題が浮き彫りになった形だ。