まめ学

転職活動において大きな要因に! 残業に関する実態調査

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 働き方改革の進展、ポストコロナにおける労働環境の変化などによって、残業の実態はどうなっているのだろうか? 果たして転職する上で、残業は大きな要因になるのか──エン・ジャパン(東京)はこのほど、「エン転職」ユーザーを対象に「残業」についてアンケートを実施。調査は2月22日~3月28日の期間に行い、1万2940人から回答を得た。

 最初に「転職活動をする上で、残業の有無や平均時間等は、企業選びにどの程度影響するか?」と聞くと84%が「影響する」(とても影響する:49%、少し影響する:35%)と回答。年代別では、20代、30代は半数以上が「とても影響する」(20代:55%、30代:56%)となり、男女別では、男性が44%に対し、女性は54%と10ポイントの差があるなど女性の方が残業の有無や平均時間等が企業選びに影響するようだ。

 ここ数年の自分の残業時間について質問すると、「変わらない」が50%と半数を占めた一方、「増加傾向」(26%) と「減少傾向」(24%)はほぼ半々という結果に。このあたり、業種、企業間でばらつきがあるのかもしれない。業界別では「コンサルティング・士業」(36%)が増加傾向の最も多かった業種で、「商社」「サービス(飲食・教育・福祉など)」「マスコミ・広告・デザイン」が同率28%で続いた。反対に、「メーカー(機械・電気・電子など)」(32%)「メーカー(素材・食品・医薬品・アパレルなど)」、「運輸・交通・物流・倉庫」(同率で28%)などの業種の減少が目を引いた。

 2023年4月から法律が施行され、中小企業で働く人の「残業代が引き上げ(60時間超)」になったことについて聞くと、「知っている」は39%(内容も含めてよく知っている:9%、概要だけ知っている:30%)と認知度は4割弱に。引き上げについては、8割が「良いと思う」(とても良いと思う:47%、良いと思う:33%)と回答していた。