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女性の半数、動悸や息切れ未対応 オムロンヘルスケアの「心房細動」調査

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オムロンヘルスケア 「心房細動に関する意識調査」

 

 オムロンヘルスケア(京都府向日市)はこのほど実施した、20~60代の女性1000人を対象に実施した不整脈の「心房細動」に関する意識調査の結果を発表した。それによると、心房細動の初期症状ともされる「動悸(どうき)」「息切れ」などを感じながら、約半数の52.7%が特に何もしていないことが分かった、という。心房細動は不整脈の一種で、心原性脳梗塞の要因といわれているという。

 今回の調査は2023年6月2~8日、オンラインで実施。動悸、息切れなどを感じた後の行動として「何もしていない」との回答が最も多く半数余りを占めた。次いで「ウェブやSNS(会員制交流サイト)で情報を探した」(18.1%)、「違う目的で通院した際に医師に相談した」(12.0%)、「すぐではないが、後日医療機関で受診した」(10.8%)などの回答が続いた。

 動悸や息切れなどを感じながら「何もしない理由」では「病院に行くほどの症状ではないと感じるから」が70.8%で最も多かった。次いで「時間がなく面倒だから」(16.6%)、「お金がかかるから」(15.1%)、「更年期だと思うから」(12.4%)などが続いた。心房細動の初期症状にみられる「動悸」「息切れ」などを日常生活で感じたことがあると回答したのは全体の84.6%。このうち65.8%が「不安になった」と答えた。

 この調査結果について、京都府立医科大不整脈先進医療学講座准教授の妹尾恵太郎氏は「女性の場合、心房細動と診断された時にはすでに慢性化していることがある。また、更年期を迎えると、ホットフラッシュなどの更年期の諸症状が現れるので、息切れや動悸などの症状を“更年期だから”と見過ごしやすい。手首に指をあて脈を調べる“検脈”を習慣的に行い自分の脈の状態(頻度と持続時間)を把握することが大切。息切れや動悸の症状が出たとき、普段と脈のリズムが違う場合は医療機関で受診すべきかが判断できる。一方、動悸や息切れの症状を感じても必ずしも心房細動というわけではない。心房細動を早期発見するには、息切れや動悸などの症状を軽視せず、かかりつけ医などに相談することや自分の脈をチェックすることが大切」とコメントした。

 検脈のやり方について、オムロンヘルスケアは「親指のつけ根の骨の内側で、脈がよく触れるところを見つけ、15秒ぐらい脈拍を触れ間隔が規則的かどうか確かめる。不規則と思ったら、さらに1分から2分程度続ける」とアドバイスする。ホームページ「オムロン式美人」では、月経・生理や妊娠、出産、更年期などをテーマに女性の健康づくりに役立つ情報を提供している。