お菓子の歴史というと、和菓子やヨーロッパ各地のお菓子が真っ先に思い浮かぶ。でも広大な国土のアメリカにもさまざまな由来の多くの郷土菓子がある。『アメリカ郷土菓子図鑑 お菓子の由来と作り方』(誠文堂新光社・東京)が9月5日に発売される。世界の菓子図鑑シリーズ第7弾だ。
豊かな国土から生み出されるさまざまな食材と、時代ごと地域ごとに発展してきたアメリカの菓子文化。ヨーロッパ人の到達前から作られてきた伝統的な菓子や、入植してきた移民によってもたらされた世界各国の郷土菓子、そして南北戦争以前の南部の奴隷制度によるアフリカ由来の菓子などが現代のアメリカ菓子の礎となっている。
アメリカを6つの地域、さらに細かく50の州に分け、各州の郷土菓子や名物菓子をその背景となる歴史や食文化を踏まえて紹介している。税込み3080円。