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柳楽優弥「聴覚だけでその作品の世界観に浸れる」 Amazonオーディブルで村上春樹の名作を朗読【インタビュー】

ー演じることの面白さはどんなところに感じていますか。

 たくさんあるとは思いますが、現場に入ってパワーを感じることができるときに面白い仕事だなと思います。同世代や年下のディレクターの方とも仕事をする機会が増えてきて、新たなエネルギーを感じるんですよ。やっぱり若い世代の人と出会うと新しさや新鮮さを感じます。僕が知らない流行りを教えてもらったり、話を聞かせてもらうのも楽しいです。

ーでは、柳楽さんが目指す理想の俳優像は?

 ヘルシーでいたいなと思います。Amazonもそうですが、今は配信サービスが充実していて、日本の作品をいろいろな国で見ることができるようになったので、可能性が広がっている気がします。なので、もちろん、そうした作品にも積極的に参加していきたいと思います。ただ同時に、自分は日本の俳優であるということを大切にしたいとも思っています。“日本の俳優”や“銀幕スター”が大好きなんですよ。日本で“銀幕スター”と呼ばれるような方たちに少しでも近づけるように頑張っていきたいです。

ーちなみに、普段は、どんな作品を好んで観ているのですか。

 映画では、国際映画祭で賞を受賞しているような作品はよく観ています。例えば『ドライブ・マイ・カー』とか、村上春樹さんの作品もそうですが。配信サービスで映画もドラマも見ますし、韓国ドラマも好きでよく見ています。何でも見ますね。

ー柳楽さんが今、ハマっているものは?

 最近、トランペットを始めました。歳を重ねても遊べる楽器が欲しいなと思って始めたのですが、本当に難しくて。全然上手になりません(苦笑)。

ー改めて、読者にメッセージを。

 今回、村上春樹さんの世界観を約3時間で味わえる、「パン屋再襲撃」の朗読がAudibleより配信されます。視覚ではなく、聴覚だけでその作品の世界観に浸れるというのは、すごく新しい体験だと感じています。よりイメージが膨らんだり、自分の現実の世界とうまく混ざったりする面白さもあって、映像とはまた違った魅力があるのがAudibleです。どこでも聴けるというメリットもあります。ぜひ、たくさんの方に聴いていただき、この魅力がどんどん広まっていったらいいなと思います。

 Audible「パン屋再襲撃」は、8月22日から配信開始。