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「春画には人生の謳歌、生きとし生けるものへの謳歌みたいなところがある」内野聖陽、「弓子と一緒に覚醒していただけたらなと思います」北香那『春画先生』【インタビュー】

-弓子は、抵抗なく、春画や一郎先生に魅せられていきますが、あれは一目ぼれなのでしょうか。

 私は一目ぼれではないと思います。まず春画の世界に入り込んでいって、そこで教授として活躍する先生に魅かれていくというのは、そうなんですけど、もともと春画に魅かれる素質と、先生が求めている素質を持っていた弓子が、そこに、磁石のように、運命のように吸い寄せられて、引きつけられたのではないかなと。必然だったのではないかと思います。

-最後に映画の見どころと、観客の皆さんに向けて一言ずつお願いします。

内野 春画ということで、僕と同じように興味を持たれる方も多いと思うし、僕と同じように春画の見方が変わるという経験もできるのではないかと思います。何より、男と女の出会いという意味でも、男性にも女性にも、共感を得られるストーリーだと思うし、男性サイドからみれば、男の本音が隠されたお話は、見ていて「むふふ」と笑ってしまうところがたくさんあると思いますので、映画館の席に座って、この世界をのぞいてみてほしいなと思います。

 新型の男女関係とコメディーとエロスの化学反応が、とても面白い映画になっていると思いますので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいです。弓子と一緒に覚醒していただけたらなと思いますし、自分のいろんな部分に覚醒していただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/田中雄二)

 

(C)2023「春画先生」製作委員会