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中島健人、「SNSの誹謗中傷やネガティブなコメントはワクチンにもならない」【インタビュー】

-劇中では保田弁護士が「しょせん他人事」をモットーにSNSトラブルに向き合っていますが、中島さんご自身のモットーや大事にされてる考え方があれば教えてください。

 「思い立ったが吉日」です。やりたいことを「まだいいか」と先延ばしにして1カ月後、1年後、5年後…と時間が経っていくよりも、今日やった方がよくない? と思うタイプですし、やらずに後悔する1カ月や1年を過ごすよりも、たとえ失敗しても今やって後の成功につなげた方がいいと思うので…。人生は1回しかないので、後悔のない日常を日々過ごしていきたいなと思っています。

-SNSで誹謗(ひぼう)中傷する人の中には、他人がうらやましいとかねたましいと思ってしまう心から書き込んでいる人もいると思います。中島さんがそういう気持ちを他者に抱かないために、心を穏やかにするために気を付けていることはありますか。

 いや、バラにもトゲがあるように、僕の中にもトゲはあるので、そういう気持ちを抱かないことはやっぱり無理だなと思います。だからそこを触らないことなんじゃないかな。デジタルデトックスという言葉もありますが、ネガティブな言葉がダメな人は、そういうものを目に入れない方がいいと思います。僕はInstagramをよくチェックしているのですが、ちょっと変なものあるなと思ったら見るのを止めています。

 SNSは不健康になるために見るものではないですし、ワクチンのように最初にウイルスを入れて、それに体を慣らすという考え方もありますが、今はネガティブなコメントはワクチンにもなっていない気がするので…。一度、限界点が来たらSNSは閉じて、時間が経ったらまた戻って来ればいいですし。今はSNS社会なので、SNSとのいい付き合い方をして、自分は自分、人は人という基本的概念や理念はきちんと持っていてほしいです。

-最後にファンの皆さんに、今伝えたいメッセージはありますか。

 皆さんのポジティブな言葉は僕の中ですごく栄養になっているので、その恩返しができたらいいなと思います。僕は4月から新しい環境に身を置いているので、驚いてる方もいらっしゃると思いますが、新しいことに常にチャレンジしたいですし、その先に切り開かれる新境地にファンの皆さんと一緒に飛び込んでいけたらと思っています。俳優として1発目になるこのドラマは、痛快でポップで元気になれる作品なので、今年の夏はこの作品と一緒に走り抜けて楽しんでもらえたらうれしいです。

<取材・文/小宮山あきの>

(c)「しょせん他人事ですから」製作委員会