本屋さんがどんどん減ってきている昨今。もちろん紙ではなく電子書籍での読書に移行している人も多いから一概には言えないが、この調査結果を見るとやはり読書量自体も減ってきているようだ。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京)が実施した 「読書に関する調査(2023年)」によると、本を読む量が「多いほうだと思う」人は6.3%、半年間に1冊以上読むと回答したのは全体の52%だった。
全国の20~69歳を対象に9月8~10日に調査を実施。1100人の結果をまとめたもの。半年間に読む本の量は「1冊未満」が47.9%と最多。次いで「2~3冊程度」が15.3%。
全般的に読む本の量は少ない傾向にある中で、男性60代は、半年間に「11冊以上」本を読む人が20.9%と最も多かった。11冊以上読む層を見ると、女性50代が次いで多く16.4%、女性60代の15.5%と続く。逆に半年間に1冊未満という層は、男性50代が最多の58.2%、女性20代の53.6%、女性50代の50%だ。
本の選び方をみると、「好きな作家の新刊」「タイトルに惹かれた」という人が多く3割台。50~60代は「好きな作家」、60代「テレビや雑誌の書評」、30~40代「店頭での推し本」、20~30代は「SNSで話題」をきっかけに本を購入している人が目立った。
「耳で聴く本」オーディオブックについては、「使わない」という人が63.9%と多く、「使う・使いたい」という人は36.1%だった。「使う・使いたい」という人にどんな時に使いたいか聞くと、男性は「電車の移動中に」、女性は「寝るまでの間に目を使わずに読みたい時」「本を読みたいけれど目が疲れている時」という回答が多かった。