海外文学の名作は、翻訳によって感じ方が変わることも少なくない。ヘミングウェイの『老人と海』の新訳(越前敏弥訳・KADOKAWA、税込み770円)が発売された。本書のプレゼントキャンペーンも実施中。もう一度読み直してみる機会だ。
長いあいだ釣果がなかった老漁師サンティアーゴ。老人を師と慕う若者マノーリンは、そんな老人を心配し身のまわりの世話をしていた。ある朝、一人で海に出た老人は、見たこともない巨大カジキと遭遇し、運命をかけた闘いを挑むことに。簡潔な文体と研ぎ澄まされた表現で、大いなる自然と自らの人生に向き合う男の姿を力強く描いた作品。老人に寄りそう“相棒”マノーリンを、少年ではなく18~19歳の若者とする新解釈で未知の魅力を引き出した新訳だ。
プレゼントキャンペーンの応募しめ切りは1月30日。X(旧Twitter)のKADOKAWA翻訳チーム公式アカウント「@kadokawahonyaku」をフォローし、キャンペーンの告知投稿をリポスト(RT)するだけ。当選者は2月1日ごろXのダイレクトメッセージで発表。