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“弁当の日” ドキュメンタリー映画『「めんどくさい」は幸せへの近道』 東京・日比谷図書文化館で無料上映会

映画チラシ表

 子どもが年に数回、自分でお弁当を作って学校に持ってくる「弁当の日」。子どもたちに“くらしの時間”を取り戻そうと、2001年当時、香川県の小学校校長だった竹下和男氏が始めた。その取り組みは全国に広がっている。学校や家庭、地域における取り組みの現場を丁寧に取材・撮影したドキュメンタリー映画『「めんどくさい」は幸せへの近道』(「弁当の日」応援プロジェクト主催、事務局・株式会社共同通信社)の無料上映会が、10月13日(木)に日比谷図書文化館で開催される。各回とも100人を無料招待。「午後の部」14時30分~16時10分(開場 14時00分)・「夕方の部」18時~19時40分(開場 17時30分)の2回上映する。

 溶いた卵をフライパンにジュッと流し入れ、菜箸で上手に玉子焼きを作る少女。まな板の上のタマネギを前に戸惑いながらもみそ汁作りに取り組む少年、保護者全体の理解を得るのが難しいと迷いながら“弁当の日”の取り組みをスタートした中学校校長の決断や中学生たちの様子、自炊に目覚めた大学生・・・。「食事作りは親の役割」が何となく当たり前の社会環境で育った子どもたちが「自分で作る」チャンスを得たときに、本人や家族の中に芽生える成長や気付きを描く。

 監督は安武信吾氏。安武氏は、乳がん闘病中に娘を出産した妻と、娘の“はなちゃん”との生活や、母亡き後、母に教わったみそ汁を作り続けるはなちゃんの様子をつづった『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)、その10年後を描いた『はなちゃんのみそ汁 青春篇』(同)を執筆している。今回の映画のナレーションは、女優の和久井映見さん。エンディングテーマ曲はMaica_n(マイカ)さん。現在、全国で自主上映会が開催され、反響を呼んでいる。予告編も公開している。

 参加希望は、申し込みホームページから必要事項を記載して送信する形で、10月7日(金)まで受け付ける。先着順で定員に達し次第締め切り。参加決定者へは別途案内メールが届く。

 “台所仕事”って楽しい? それともめんどくさい!? どっちもかな!? その体験の先には? 20年かけて実証された「子どもから台所に立つ機会を奪ってはいけない理由」を描くドキュメンタリー映画が、問いかける。