カルチャー

「時を旅する文様たち」 長野で着物の歴史をたどる展覧会

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 高額で着付けも大変と敬遠されていたが、昨今案外お手頃な値段のものも出てきて、関心を持つ人が増えてきた着物。日本の伝統的な衣類だから、歴史をたどれば芸術品も無数にある。桃山時代から現代まで、着物がどんな変化を遂げてきたのかを見ることができる展覧会「染織にっぽん ~時を旅する文様たち~」(たちばな・長野県長野市)が、11月24日~11月28日に長野市にある同社長野本店で開かれる。

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 200点以上の展示の中には、420年前の豊臣秀吉の側室淀殿の慶長小袖で、4点しか現存していないうちの1点もある。また、江戸前期寛永(約390年前)の小袖や、明治、大正、昭和、平成の重要無形文化財保持者(人間国宝)作品が12点、公家御所用の髪飾りの数々など、桃山時代からの逸品がそろう。現代では作ることができないといわれる「200亀甲の結城紬(つむぎ)」や、「上皇后美智子さまの振り袖」なども特別に披露される。入場無料。