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85歳で現役! 漫画家・東海林さだおさんの最新エッセイ 老い・死・日々の面白がり方!

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 40年間にわたり毎日新聞朝刊に連載された漫画「アサッテ君」などで知られる漫画家・エッセイストの東海林さだおさんは、85歳の今も現役。東海林さんが、年を重ね、ちょっと不便で情けない、それでもとにかく気楽で楽しく、好奇心の尽きない老いの暮らしをつづったエッセイ集『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』(大和書房、税込み1540円)が、このほど発売された。

 目次は、以下の通り。

・見るもの聞くもの、腹の立つことばかり
・水分を小まめに
・懐かしきかな”昭和の音”
・ニュースタイルお節
・「序(つい)で」の力
・相田みつを大研究 名言を量産したっていいじゃないか、書けるんだもの①/②
・頭のふりかけ購入記
・薄毛はモウこわくない①/②
・葛湯の実力
・遠ざかる青春
・懐かしき早稲田の街を歩いてみれば①/②
・焙じ茶をめぐる冒険
・明るい自殺①/②
・ああ疎開
・昭和の蠅はえを懐かしむ
・行って楽しむ行楽弁当
・寂しいのはお好き?
・定年後、世捨て人のすすめ①/②
・インタビュー・85歳のヨタ話

 「年を重ねた方は怒りっぽい」というイメージを持つ人も少なくないかもしれない。“怒る”ということは結果的に誰か人間を“叱る”こと。しかし、東海林さんが叱るのは風呂上りにはく自身の“パンツ”。片足ずつパンツに足を入れる時、バランスを取ることが難しく、素っ裸でつんのめってしまい、パンツに腹が立つ…。人間、パンツまで叱ると、もう怖いものはなくなってくる! 「この世に叱れないものなどない」と思うようになる――。そんなユーモアあふれるエッセイ集。

 「好奇心のない老人は、話に未来がなくてツマラナイよね」と東海林さん。でも、年齢に関わらず、好奇心を持ち続けて暮らしたいもの。人生の大先輩からの、日々を面白がるヒントがたくさん見つかるかも。