おでかけ

天空を仰ぐ青い風景に癒されるひと時 月光浴を体感する写真展

宙(ソラ)へ 福岡県糸島半島 
宙(ソラ)へ 福岡県糸島半島

 満月の夜を楽しむ機会はそう多くない。満月を待っても天候が鑑賞を許さなかったり、こちら側に心の余裕がなかったり。でも青さが際立つ夜の風景には癒やされる。満月の下で撮り続ける月光写真家、石川賢治さんの写真展、月光浴「月夜の晩に」が、5月17〜30日まで、大阪の大丸梅田店15階、大丸ミュージアム<梅田>(大丸松坂屋百貨店・東京)で開かれる。11年かけて撮りつづった新作シリーズの初公開だ。

「新雪の摩周湖」 北海道川上郡 
「新雪の摩周湖」 北海道川上郡

 石川さんは、1年に12回しかない満月の下で写真を撮り続けている。月光を浴びいのちを輝かせ天空を仰ぐ植物や昆虫、北海道知床半島の流氷、初夏の青森県奥入瀬の清流、沖縄県竹富島の海に浮かぶ砂州、満月の下で咲きこぼれる桜など、昼間とは全く違う表情の日本の月夜の原風景だ。

「テングダケ」 福岡県糸島半島
「テングダケ」 福岡県糸島半島

 最新作約70点を中心に、これまでの代表作からイグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)、モニュメントバレー(アメリカ)、ウユニ塩湖(ボリビア)、バオバブの樹(マダガスカル)、ヒマラヤ連山(ネパール)、艶やかな夜の花々なども合わせ、約100点の月光写真を鑑賞できる。

 ほの暗く照明を落とした会場では、世界中のロケで録音された虫の声、さざ波、風の音など、満月の夜の自然音を流し、「月光浴の旅」を体感できるようになっている。入場時間は10時~19時30分(20時閉場)、最終日は17時30分まで(18時閉場)。入場料(税込み)は、一般1000円、大高生800円、小中生400円(未就学児は入場無料、必ず18歳以上の保護者同伴が必要)。