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傘の大量廃棄を解決したい!  茨城の高校生がビニール傘を再利用したバッグとハンガーを販売へ

MuanBn

 江戸川学園取手高校(茨城県取手市)の1年生6人で作る模擬企業「サスティナブラザーズ」が、廃棄されるビニール傘を再利用したビニールバッグとハンガーのセット「アンブラザーズ」の販売に向けて活動を進めている。高校生が自分たちのビジネスアイデアを30万円の資金で実現するプログラム「第4回高校生模擬起業グランプリ リアビズ」 (金融知力普及協会・東京)の一次審査をこのほど通過し、10月の商品販売が現実的になった。

 現在、日本では年間1億2~3千万本の傘が消費されていると推定され、そのうち6割以上はビニール傘という。ビニール傘は使える状態でありながら廃棄されるものが多い上に、材質がさまざまで分別が難しく、リサイクルに適さない現状がある。サスティナブラザーズは、ビニール傘の廃棄を少しでも減らすために、傘を手作業で分解・分別し、再利用した商品を製作、販売する。

 傘の骨組み部分をハンガーに、ビニール部分をバッグに再利用。バッグは耐水性があり、雨などで濡れてもふくだけでOK。また、ビニールの透明な素材を生かし、バッグの中身をあえて見せたり、写真を撮って楽しんだりすることができる。中に収納したものも一目瞭然。ファッション面でも、他の素材や洋服の邪魔をしないという点や、入れる中身で印象をいくらでも変えることができることもポイント。10月の1カ月間、オンラインショップBASEでの販売を予定している。

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