カルチャー

日本有数の茶道具商が問う  茶の湯を愛し、花を愛でる

main シンプルに見えて奥深く、素人が見ても凛(りん)とした空気を感じることができる茶室。江戸中期から続き、大名茶人・松平不昧公や近代数寄者の出入り道具商となって現在に至る大阪の谷松屋戸田商店が、愛好家垂ぜんの名品道具をはじめ、現代作家やプリミティブアートなどの道具を自在に使って花を入れた、四季折々の作品が掲載されている『谷松屋戸田商店 折々の茶花』(戸田博、小林厚著、世界文化ホールディングス・東京、税込み3960円)が発売された。

 正式な床の間の花はもちろんのこと、日々の暮らしで楽しむ花も提案。また、花の入れ方、取り合わせ、枝の処理など、自分で花を楽しむ際に役立つコラムも満載。茶の湯を愛し、花を愛でるすべての読者必携の一冊だ。sub1