カルチャー

加熱して甘みたっぷりで鍋にぴったり ブランド「下仁田ネギ」が最盛期

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 柔らかさ、甘さ、香り、栄養価、全てが豊かな群馬県下仁田町の下仁田ネギが、12月中旬に向けて最盛期を迎える。同町にある「道の駅しもにた」では、下仁田町役場認定の生産者団体「下仁田葱の会」によるブランド「下仁田ネギ」の販売を12月1日(金)にスタートする。

 「下仁田ネギ」は江戸時代の大名(殿様)の文献に記されていることをきっかけに「殿様ネギ」と呼ばれることもあり、昭和天皇への献上品になった記録も持つ。軟白部は長さ15~20cmと短く、最も太いもので直径4~5cmの太さがあり、地上部の葉が濃緑色で太いのが特徴。生のままでは辛味があるが、火を通すと辛味がなくなり甘みが増して柔らかく香りもたち、鍋料理や焼き物など、加熱して食べることに向いている。

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 現在、「下仁田葱の会」では、「下仁田町内で栽培された下仁田ネギであること」「品種・品質・規格・価格・箱の統一を図ること」「夏の植え替えをした下仁田ネギであること」を満たすことのできる農家(約60戸)を会員と認め、統一された緑の箱を使用することで、その他のネギとの差別化を図っている。緑の箱での出荷は12月1日から解禁され、全ての会員が住所・氏名を記載している。他地域での栽培の増加や交雑もある中、同会が「本物の下仁田ネギ」と誇るブランドだ。

 値段(税込み)は、1kg入り太め650円、1kg入り細め550円、2~3本入り400円。17時以降になると農家が商品を引き取り在庫がなくなるので、17時前に余裕をもって立ち寄ろう。