『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『宇宙戦艦ヤマト』などで知られ、2023年に亡くなった漫画家の松本零士氏。その没後初となる大型展覧会『「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路』が、6月20日~9月7日に六本木ヒルズの東京シティビューで開催される。
1938年に福岡県で生まれ、戦時下の少年時代から夜空を見上げるのが好きだったという松本氏は、『男おいどん』などの大四畳半シリーズも手掛けたが、特に宇宙を舞台に未来のテクノロジーと壮大なファンタジーが融合したスペースオペラ作品で、世代や国境を越えて広く愛されている。今回の展覧会は、代表作である『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『銀河鉄道999』が、77年の漫画連載開始から2027年に50周年を迎えることを記念したプロジェクトの第1弾。初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を通して、マンガとアニメという2つのフィールドで独自の世界観を表現し続けた彼のアーティストとしての技術と力、さらに70年を超える創作活動で未来に託したメッセージを読み解く構成になっている。
また、漫画家の親友・ちばてつや氏と、『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』に影響を受けて宇宙飛行士になった山崎直子氏が対談した特別映像「松本零士に想いをよせて」も、東映アニメーションの公式YouTubeチャンネルで配信されている。同展覧会は、東京に続いて北九州市漫画ミュージアムでも9月27日~2026年1月12日に開催される予定だ。
