「ブギウギ」ヒロイン・スズ子の同期役の片山友希がコメント　「葛藤しながら成長していく登場人物たちを楽しんで」

　現在放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」（NHK）に、趣里が演じるヒロイン・スズ子の同期・桜庭和希役で出演している片山友希からコメントが届いた。

　本作は、「東京ブギウギ」「買物ブギー」などの名曲を残した戦後の大スター・笠置シヅ子さんの人生をモデルに描く、戦後を明るく照らしたスター歌手の物語。

　片山が演じる桜庭和希は、スズ子と梅丸少女歌劇団（USK）に同期入団した男役で、仲良し同期３人組の一人。不器用だが頑張り屋で、真面目な性格。貧しい家庭で家業を手伝いながら練習しており、ポジションが同じ後輩の秋山（伊原六花）に実力で抜かれ、悩みを抱えている役どころだ。

　「ブギウギ」に出演することが決まったときの心境を聞かれた片山は、「朝ドラでは『べっぴんさん』（2016年）に出演させていただきましたが、それ以来の出演なので、とてもうれしかったです。NHK大阪の建物に入ったときに『前回のオーディションのときに、あのイスに座ったな』と思い出し懐かしかったです」と回答。

　自身が演じる役柄については、「和希のいらだちや焦りは、私が18、19歳の時に、仕事がうまくいかず感じでいた気持ちに似ていて共感できます。心が揺れ動く不安定な感じが魅力だと思うので、そこを大事に演じるように心掛けています。和希が秋山とコミュニケーションを取れるようになっていく過程も、自分自身がお芝居でいろんな現場に行かせてもらい、人の意見を聞けるようになっていったのと似ています。和希は秋山の才能を認めることで、自分のことも認められるようになったんだと感じます」と語った。

　ダンスやステージのシーンを演じた感想については、「ダンスはOSK日本歌劇団の皆さんに１から10まで丁寧に教えていただきました。歌劇シーンの撮影は、テンションが上がって楽しかったです！　ハットのかぶり方やステッキの持ち方など、男役としてカッコよく見えるコツもOSKの皆さんにご指導いただきました」と振り返った。

　最後に視聴者へのメッセージを求められると、「『ブギウギ』はとても面白いドラマです！　演じていて楽しいし、台本を読んでいるだけでも楽しいし、スズ子だけでなくリリー（清水くるみ）、秋山、和希など、みんなの心の変化が見られます。和希を演じて改めて、やっぱり１人では成長できないんだと強く思いました。和希としてもリリーにズバッと言われたら『なんでこんなこと言われなあかんの！？』って思いますが、やっぱりその一言があるから、和希の心が動かされるんです」とコメント。

　また、「『ブギウギ』では、そういった『相手がいる』ということが大切に描かれていると感じました。それぞれがそれぞれに支えられて頑張る姿が描かれています。葛藤しながら自分と向き合って成長していく登場人物たちを、ぜひ楽しんでください」とアピールした。