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干支のうさぎを食い尽くす 東京のジビエ専門店で「新春 兎祭り」

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 ジビエや昆虫に特化した居酒屋「米とサーカス」(高田馬場本店・渋谷PARCO店・錦糸町ダービー通り店)とジビエ肉バル「パンとサーカス」(新宿三丁目)の4店舗で、今年の干支「卯」をテーマにうさぎ肉を使用した新春限定フェアがスタートした。2月28日(火)までの期間限定で、秋田県産のジャンボうさぎ・スペイン産ラパン(養殖うさぎ)を使ったメニュー全13品を提供している。

スペイン産のラパンVS秋田県産のジャンボうさぎ
スペイン産のラパンVS秋田県産のジャンボうさぎ

 うさぎの丸焼き(7980円、スペイン産、3日前までの予約制)は、シンプルに塩のみでの味付けで、オーブンで30分じっくり焼き上げ、骨からのうまみが出てジューシーな丸焼き。お頭付きで、頭も分解して脳みそも味わえる。2種のうさぎを食べ比べできる鍋(1人前2480円で2人前からの注文、秋田県産&スペイン産)は、ぶつ切りうさぎ肉とうさぎの肉団子の両方を味わえる。味つけは「オリジナルみそ」「すき焼きみそ」「しょうゆ」からチョイス。「うさぎの雑煮」(1480円、秋田県産&スペイン産、数量限定)は、うさぎの骨でじっくりとスープを取り、長野県の松本1本ねぎを使用したシンプルな雑煮。

 その他、うさぎの骨でだしを取り「うさぎチャーシュー」をトッピングしたしょうゆ味の「うさぎラーメン」(1100円、スペイン産)、「うさぎの塩麹(こうじ)唐揚げ」(980円、スペイン産)、「うさぎのツナマヨコーンピザ」(980円、秋田県産&スペイン)といった親しみやすいメニュー、この時期ならではのホットシチューパイなど豊富なラインアップで、まだ日本ではなじみ薄いうさぎ料理の魅力を届ける。

 つまみにぴったりの「うさぎ炭火串焼き2種盛り」(1200円)では、スペイン産VS秋田産うさぎの炭火串焼き食べ比べ。「うさぎのフリット」(1400円、スペイン産)は、上品な味わいのうさぎ肉に香草をまぶし、スパークリングワインの衣でさっくり揚げた一品。「うさぎのベリーサラダ」(1200円、スペイン産)は、うさぎ肉と季節の野菜を甘酸っぱいベリーソースで。
 一部店舗のみでの提供メニューもあるので、メニューについては各店舗に確認しよう。

 うさぎ肉は、世界各地で古くから食され、特にフランス・スペイン・イタリア・中国では現在も一般的に食されているという。日本では狩猟・採集を行っていた縄文時代から食べられており、江戸時代に徳川将軍家では、毎年正月に縁起物としてうさぎのお雑煮を食べる風習があったり、明治時代、秋田県の一部地域では白毛に赤目のうさぎは「日の丸肉」と呼ばれ、旅館で料理として出されることもあったという。

 臭みがなく、味は鶏肉に近い印象でよりしっかりとしていて、フライ・シチュー・グリルとさまざまな料理にアレンジしやすいといううさぎ肉。脂質・コレステロールが低く、良質なタンパク質、ビタミン類、高血圧対策の味方として知られるカリウムが肉類の中でも豊富という。

 秋田県で50年以上の改良で誕生したジャンボウサギ(正式名:日本白色秋田改良種)は、飲み水は豪雪地の良質な雪解け水、餌は有用微生物群飼料を中心に非遺伝子組換のトウモロコシ、大豆、大麦、野菜、野草などを自家配合。スペイン産のラパンよりもさらに臭みが無く柔らかく上品なうまみで、鶏肉よりぷりっと引き締まった肉質がPRポイント。秋田ブランドとしても登録されている。